日本酒について

【保存版】日本酒の辛口・甘口を英語で説明|日本酒度(SMV)とは

海外の方に日本酒をすすめると、よく聞かれるのが「これは辛口?甘口?」という質問です。でも、この「辛口(dry)」を英語で説明しようとすると、意外とむずかしい。さらに「日本酒度」という数字まで出てくると、どう伝えたものか迷いますよね。この記事では、日本酒を英語で伝える国際資格「SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL」を持つ、地酒専門店 義侠屋のスタッフが、辛口・甘口と日本酒度(SMV)の英語での説明を、音声付きでやさしく解説します。

「dry=辛い」ではないことから、日本酒度のプラス・マイナスと甘辛の関係、そのまま使えるフレーズまで、順番にまとめました。数字の話が出てきますが、押さえるのはプラスかマイナスか、それだけ。各例文には音声も付けたので、発音の確認にも使ってください。

この記事でわかること
  • 飲み物の「辛口(dry)」は「甘みが少ない」という意味。辛さ(spicy)ではない
  • 日本酒度(SMV)はお酒の比重を表す数値で、甘辛の目安になる
  • 日本酒度がプラスなら辛口、マイナスなら甘口。ただしあくまで目安

日本酒の「辛口」とは?|What is dry?

日本酒を飲み始めると、よく耳にする「辛口」。私も最初に聞いたとき、「辛口って、キムチみたいに辛いこと?」と思いました。でも、飲み物でいう辛口は、キムチの辛さとは別物です。

飲み物の「辛口(dry)」は、簡単に言うと「甘みが少ない」ということ。英語でもこの点をおさえて説明すると、すっと伝わります。

例文:辛口(dry)の意味

“Dry” in the beverage world simply means a lack of sweetness.

飲み物の世界での「dry(辛口)」は、単に「甘みが少ない」という意味です。

では、何をもって「甘みが少ない」と感じるのか。日本酒の場合、酸味やアルコール感があると、より辛口に感じられます。

例文:辛口に感じる理由

Both acidity and alcohol flavor can lead to a sense of dryness on the palate.

酸味とアルコール感の両方が、舌の上で辛口の感覚につながります。

「辛口=spicy」ではありません

海外の方に「辛口」を伝えるとき、うっかり spicy(ぴりっと辛い)と言うと、唐辛子のような辛さと勘違いされてしまいます。飲み物の辛口は dry が正解。ワインでも同じ表現を使うので、ワイン好きの方にはこの一言でぴんと伝わります。

日本酒度(SMV)とは?|Sake Meter Value

辛口・甘口を数値で表すときに使われるのが日本酒度です。英語では Sake Meter Value(SMV) と言います。少しむずかしそうですが、要はお酒の比重(水より重いか軽いか)を表した数字です。

例文:日本酒度(SMV)とは

Sake Meter Value (SMV) is a measurement of the density of the sake. In Japanese, it’s called Nihonshudo.

日本酒度(SMV)は、日本酒の比重を測定した数値です。日本語では「日本酒度」と言います。

基準は「水」です。日本酒度が0だと、水と同じ重さということになります。

例文:日本酒度0の意味

An SMV of 0 means the sake has the same density as water.

日本酒度0は、そのお酒が水と同じ比重であることを意味します。

そして0を基準に、プラスマイナスの数値があります。

例文:プラスとマイナス

There are positive numbers and negative numbers, above and below 0.

0を基準に、その上(プラス)と下(マイナス)の数値があります。

目盛りの範囲は製品にもよりますが、だいたい「-30〜+25」前後。実際に多く見かける日本酒は「-3〜+3」あたりに収まります。

日本酒度計(浮ひょう)のしくみ (+) プラス ±0(水と同じ) (−) マイナス 清酒 sake 液面の目盛りを読む read at the surface 液温 15℃で測定 浮くほど甘口 floats → sweeter 沈むほど辛口 sinks → drier
日本酒度計(浮ひょう)を清酒に浮かべ、液面の目盛りで数値を読みます。

数値でわかる甘辛|プラスは辛口・マイナスは甘口

いよいよ本題です。日本酒度の数値と甘辛の関係は、次のように整理できます。プラスなら辛口、マイナスなら甘口。図で見るとひと目でわかります。

日本酒度と甘辛の関係 0(水と同じ) マイナス − + プラス マイナス → 甘口 ・日本酒度計が浮く(floats) ・水よりお酒が重い=比重が高い ・糖分が多く残っている → 甘く感じやすい(sweeter) プラス → 辛口 ・日本酒度計が沈む(sinks) ・水よりお酒が軽い=比重が低い ・糖分が少ない → 辛く感じやすい(drier)
日本酒度がマイナスなら甘口、プラスなら辛口が、大まかな目安です。

仕組みはこうです。日本酒度は、専用の計器(日本酒度計)がお酒に浮くか沈むかで測ります。計器が浮けばマイナス(甘口)、沈めばプラス(辛口)。糖分が多いお酒は比重が高くなる(=甘口)、という関係です。

例文:数値と甘辛の関係を英語で

A negative SMV means more residual sugar, so the sake tends to taste sweeter. A positive SMV means less sugar, giving a drier impression.

マイナスの日本酒度は糖分が多く残っていることを表し、甘く感じやすくなります。プラスは糖分が少なく、辛口の印象になります。

そのまま使える|辛口・甘口フレーズ集

接客やおもてなしの場で、そのまま使える短いフレーズをまとめました。数値を細かく説明しなくても、この一言で十分に伝わります。

英語フレーズ 意味・使う場面
This one is dry. / This one is sweet. これは辛口です/甘口です
Do you prefer dry or sweet sake? 辛口と甘口、どちらがお好みですか?
“Dry” means it’s not sweet, like dry wine. 「辛口」は甘くないという意味です、辛口ワインと同じです
This has a higher SMV, so it’s on the dry side. これは日本酒度が高めなので、辛口寄りです
If you like dry wine, you’ll probably like this. 辛口ワインがお好きなら、これも気に入ると思います

まとめ|日本酒度はあくまで「目安」

日本酒度は、マイナスで甘口、プラスで辛口。これが基本の見方です。ただし、これはかなり分かりやすく一般化したもので、例外もたくさんあります。実際の甘辛は、酸味やアルコール感、香りなど、いろいろな要素が組み合わさって決まるからです。

最近では、日本酒度ではなくグルコース濃度を甘辛の指標に使うこともありますし、感じ方には個人差もあります。日本酒度は「絶対の基準」ではなく、あくまで目安のひとつとして付き合うのがおすすめです。義侠屋では、数値だけでなく実際の味わいから一本を選ぶお手伝いもしていますので、お気軽にご相談ください。

あわせて読みたい|日本酒を英語で説明するシリーズ

「sake」の発音や呼び方はsakeの発音は「サケ」?「サキ」?|読み方ガイドで、純米・吟醸・大吟醸などの種類は日本酒の種類を英語で|純米・吟醸・大吟醸と特定名称の違いで解説しています。

日本酒の辛口・甘口に関するよくある質問(FAQ)

Q. 日本酒の「辛口」は英語で何と言いますか。

「dry」と言います。飲み物の辛口は「甘みが少ない」という意味で、ワインと同じ表現です。唐辛子のような辛さを表す「spicy」とは別の意味なので、注意しましょう。

Q. 日本酒度(SMV)とは何ですか。

お酒の比重(水より重いか軽いか)を表す数値で、英語ではSake Meter Value(SMV)と言います。0が水と同じ比重で、甘辛の目安として使われます。糖分が多いお酒ほど比重が高くなります。

Q. 日本酒度がプラスだと甘口ですか、辛口ですか。

プラスは辛口、マイナスは甘口が大まかな目安です。プラスは糖分が少なく比重が軽いため辛口の印象に、マイナスは糖分が多く比重が重いため甘口の印象になります。ただし例外も多く、あくまで目安のひとつです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP