第24回 テーマ『秋の夜長にじっくり読みたい本』
昨年も同じテーマでこの時期に読書会をしました。
今回紹介していただいた本はこちら↓

秋の夜空を見上げて星座を探したくなるような本。星を見に行くことを目的とした具体的な内容が書かれています。
漫画で描かれているので分かりやすくて天体観望の初心者の方にお勧めですよ。
②クラシック音楽全史 ビジネスに効く世界の教養- 松田亜有子
時代背景としての歴史、作曲家たちの印象的な話など、広い範囲で書かれています。
読んでみたら・・クラシック音楽の魅力にハマるかも知れませんよ。
③クラシックCDの名盤 – 宇野功芳・中野雄 福島章恭
三評者がそれぞれに好きな作品をあげて、その名盤の魅力を自由に書き尽くしています。クラシック音楽のCDを探す時の案内本としてお勧めです。
④クリスマス・カロル-ディケンズ(村岡花子:訳)
誰もが子供の頃に読んだことがあるかもしれない1冊。なぜ、頑固で強欲な主人公が変われたのか?
肌寒い季節になると、希望がもてるストーリーが読みたくなる。
⑤謎とき「カラマーゾフの兄弟」 – 江川卓
ロシア文学である「カラマーゾフの兄弟」。その作品の中に散りばめられているキーワードを
検証しながら理解を深めることができる謎解き本です。
⑥カラマーゾフの兄弟 上/中/下 – ドストエフスキー(原卓也:訳)
社会背景を的確に捉え、人間の機微を巧みに表現している作品。根底に流れる宗教観と人間観が交差しながら
家族に起こった問題を通して、人生について深く考える機会を与えてくれる。
⑥ハーモニー – 伊藤計劃
人間が心身ともに健康に生活できる世界。その実現のために開発された「watchme」。
人間は理想を高らかに掲げると対立が起きる。なぜか?この問いは今も続いている。
⑦幸福な王子-ワイルド(西村孝次:訳)
短編9作品の童話集。芸術を愛していたワイルドの詩的な文章表現は、物語から受け取る悲哀や残酷さをカバーしてしまう。
愛することの意味を深く思い巡らせてくれる本。
秋の夜長にじっくり読みたい本たちには、共通点が多かったように思います。作家の時代背景からくる格差社会の問題、宗教観、人間関係の苦悩など・・。
結局、現代もあまり変わらないか(笑)という話に収まった時間でした。
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