2026年5月31日(日)、義侠屋の店内で読書会「Biblio Sugar」の特別編を開催しました。テーマは今村翔吾氏の時代エンターテイメント小説『イクサガミ』。Netflixでドラマ化もされた話題作を、新澤醸造店から発売されたコラボ酒「イクサガミ 純米大吟醸 凜閃 -RINSEN-」を片手に語り合いました。※こちらの商品はすでに完売しております。
義侠屋の読書会「Biblio Sugar」
義侠屋では、日本酒だけでなく「本を介して人と人がつながる場」も大切にしています。
その一つが、義侠屋で開催している「Biblio Sugar(ビブリオ・シュガー)」。おすすめの本を紹介し合う、ゆるい読書会です。
2月には周年イベントで「本交換会」を開催しました。参加者がそれぞれおすすめの本を持ち寄り、本を交換し合うイベントです。
そして今回の会は、その本交換会がきっかけで生まれた特別編。交換会で『イクサガミ』を引き当てた方が、今回の会を主催してくださいました。
- 開催日
- 2026年5月31日(日)
- 場所
- 義侠屋 店内
- テーマ
- 今村翔吾『イクサガミ』
(小説・Netflixドラマ) - 日本酒
- イクサガミ 純米大吟醸
凜閃 -RINSEN-
(新澤醸造店)
『イクサガミ』とは
『イクサガミ』は、直木賞作家・今村翔吾氏が手がける時代エンターテイメント小説シリーズ。
『天』『地』『人』『神』と続く全4巻で完結した大ヒット作です。2025年にはNetflixでドラマ化もされ、世界中で話題となりました。
物語の舞台は、明治11年の京都からスタートします。武士の時代が終わりを告げ、新時代の波に翻弄される元武士たちが集められ、東京を目指す命がけのゲーム「蠱毒(こどく)」に参加する——という壮大な物語が幕を開けます。
物語の世界観を一杯に「凜閃 -RINSEN-」
普段の読書会ではお酒は飲まないのですが、今回は特別編ということで、新澤醸造店から発売された「イクサガミ 純米大吟醸 凜閃 -RINSEN-」を一緒に楽しみました。
このお酒は、Netflixと「伯楽星」のコラボレーションから生まれた特別な一本です。
新澤醸造店の公式説明によると、「本作品のキレのあるアクションをイメージした、凛としつつも軽快でキレのある1本」とのこと。
バナナに似た穏やかな香りと、完熟したマスクメロンのような味わい、そして綺麗な酸味が特徴です。
ボトルラベルは、黒地に金の線が走る、まさに物語の世界観そのもの。
飲んでみると、本当に飲みやすい一本でした。「究極の食中酒」を掲げる伯楽星らしい、料理を引き立てる設計を感じます。
物語の「キレのあるアクション」を体現するように、後口がスッとキレる。それでいて、米の旨味は丁寧に残る。じっくり語り合うのにぴったりのお酒でした。
武士の時代の終わりと、現代を重ねて
今回の読書会では、原作とドラマ、両方の視点が混ざることで、議論が立体的になりました。
「ここはドラマだとこうだった」「原作はもっと深く描かれていた」と、それぞれの楽しみ方が交差する豊かな時間に。
読書会で最も盛り上がったのは、ある登場人物について語っていたときに生まれた話題でした。
『イクサガミ』の世界では、黒幕が武士を「不要な存在」として排除しようと、命がけのゲーム「蠱毒」を仕掛けます。
ゲームの参加者には、時代の変化についていけず、行き場を失った武士が多くいました。
そんな中で、次の話題が持ち上がりました。
この時代と同じなのでは?
かつて武士の存在意義を排除したい派と、今、急速に進むデジタル化・AI化の波。変化の主導者と、変化に翻弄される人々。構図はとてもよく似ているのかもしれません。
武士たちが「自分たちの価値とは何か」を問い直されたように、現代の私たちもまた、「人間の価値とは何か」「これまで培ってきた技術や知識はどこへ向かうのか」を問われている時代です。
主人公の嵯峨愁二郎は、政府側でも、時代に抗う武士側でもない、その「あいだ」にいるような存在。だからこそ多くの人が彼に共感するのかもしれない、という話も印象的でした。
この日のために、義侠屋スタッフがテーブルに東海道を描いた地図と、登場人物たちのネームプレートを用意しました。これがあることで、とても話しやすくなりました。何しろ登場人物が多いので(笑)。
さらに、蠱毒の道中には義侠屋のある三重県四日市が登場することも、地元としては嬉しいポイントでした。
それぞれの推しキャラを語る
『イクサガミ』には、強烈な個性を持つキャラクターたちが多数登場します。参加者それぞれの「推しキャラ」について語り合う時間は、読書会の醍醐味でした。
「この人の信念に共感した」「あの戦闘シーンが良かった」「実はこっちのキャラの方が好きで」——同じ物語を読んでも、誰の何に心を動かされたかは人それぞれですね。
原作派とドラマ派でも視点が違うのが面白いところ。
映像で動くキャラクターから入った人は俳優さんの演技に紐づいたイメージを持ち、原作派は文章で描かれた内面の機微を語る。お互いの視点が混ざることで、キャラクターの理解がさらに深まっていきました。
参加者の方が「ドリームキャスト」のリストを発表してくださり、かなり盛り上がりました。
当日のおつまみとペアリング
お肉料理や、こだわりラスクなど、洋風のおつまみも持ち寄りました。
「凜閃」のフルーティーな香りと綺麗な酸味は、和食だけでなく洋風の味付けともよく合います。
特にお肉とのペアリングが印象的でした。お酒の繊細な甘みと、お肉のしっかりした旨味。「これは伯楽星らしい食中酒の楽しみ方だ」と、お酒を片手に話が弾みました。
「日本酒×洋風」という新しい楽しみ方を、読書会参加者みんなで体感できたのも良い経験でした。
Netflixシリーズ「イクサガミ」 × 伯楽星「瑞嵯 -ZUISA-」
今回の読書会では「凜閃 -RINSEN-」を一緒に楽しみましたが、皆様もご家族やご友人と語り合う際の一本にいかがでしょうか。
イクサガミ 純米大吟醸「瑞嵯 -ZUISA-」。物語の主人公・嵯峨愁二郎にちなんで名付けられた、特別な一本です。
蔵元の公式説明によると、「限りなく綺麗な透明感が幾重にも響く余韻——綺麗で繊細な中にも、米の芯の味わいだけを贅沢に閉じ込めました」とのこと。
精米歩合7%という驚異的な数値が織りなす、清らかで澄み切った味わいが特徴です。
※引用元:新澤醸造店公式サイト
精米歩合7%とは、お米の表面を93%も削り、芯の部分だけを使って造られているということ。
お米一粒のうち、ほんの少しの中心部分だけを贅沢に使う、究極の純米大吟醸です。
義侠屋では、こちらの「瑞嵯 -ZUISA-」も現在お取り扱いしております。気になる方は、ぜひお試しくださいませ。
義侠屋スタッフから一言
今回の特別編は、話題の本をめぐって人々が集まり、お酒を片手に対話を重ねる、とても豊かな時間でした。
主催の方や参加者の方の積極的な感想、作成したマップのおかげで、物語の世界に没入しながら語り合うことができました。
読書会の最大の魅力は、こうして他者の視点や知識を借りて、物語が深まっていく瞬間にあると感じました。義侠屋では、日本酒を通じてこうした人と人との対話の場を、これからも大切にしていきたいと思います。
また、お客様主催の読書会開催も随時募集しております。「このテーマで読書会をしたいけど、どうしたらいいのかわからない…」そんな方は、一度義侠屋へご相談ください。
まとめ
- 義侠屋の読書会「Biblio Sugar」で、今村翔吾『イクサガミ』をテーマに開催
- 主役のお酒は、新澤醸造店のコラボ酒「イクサガミ 純米大吟醸 凜閃 -RINSEN-」
- 「武士の時代の終わり」と「AI時代に取り残される現代人」を重ねた対話が印象的
- 原作派とドラマ派、様々な視点が混ざることで、物語が立体的に
- さらなる高みのコラボ酒「瑞嵯 -ZUISA-」(精米歩合7%)も義侠屋でお取り扱い中
義侠屋では、日本酒を通じてこのような対話の場を、これからも大切にしていきます。
読書会「Biblio Sugar」は不定期開催。気になる方は、ぜひ次回の開催情報をチェックしてください。
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