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【保存版】日本酒を英語で説明!sakeの発音・味わいの伝え方と例文

海外の方に日本酒をすすめるとき、贈るとき、一緒に飲むとき。「このお酒はどんな味?」と英語で聞かれて、言葉に詰まった経験はありませんか。近年は日本酒に興味を持つ海外の方が増え、「うまく説明できたら」と感じる場面も多くなっています。この記事は、日本酒を英語で伝える国際資格「SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL」を持つ、三重・四日市の地酒専門店 義侠屋のスタッフが解説します。

日本酒は英語でsakeで通じるのか、という基本から、発音、rice wineとの違い、味わいを伝える単語、香りの表現、温度の伝え方まで、順番にまとめました。読み終えるころには、難しい英語を使わなくても、海外の方に自分の言葉で日本酒を紹介できるようになります。贈り物やおもてなしの場面にも、そのまま役立ちます。ポイントは、完璧な英語ではなく「味や香りの手がかりを2〜3語添えること」。基本の型さえ押さえれば、日本酒の魅力はきちんと伝わります。

この記事でわかること
  • 日本酒は英語でもsakeで通じる。rice wineは製法の説明としては正確でない
  • dry/sweet、light/rich、crisp/smoothの3組6単語で、初心者でもわかりやすく説明できる
  • 「香り→味→相性料理」の3文テンプレートを決めておくと、初めての銘柄でも言葉にできる

日本酒は英語で「sake」|意味・発音・rice wineとの違い

日本酒は英語でもsakeで通じます。日本酒造組合中央会も、英語名を「Japan Sake and Shochu Makers Association」とし、正式な呼称としてsakeを使っています。

sakeの発音・読み方

日本語では「サ・ケ」と2音で読みます。sushiやramenと同じように、日本語の音のまま「サケ」と伝えて構いません

ただ、英語には語末の「e」を読まない癖(name、cakeなど)があり、辞書では「SAH-key」/ˈsɑːki/ と、語尾が「キー」に近い読みで載っていることが多いです。

この語末のeをきちんと発音させるために、英語でもsakéとアクセント記号をつけて綴ることがあります。

海外の方が「サーキー」と読んでも間違いではありませんが、こちらから伝えるときは「サ・ケ」と伝えるのがおすすめです。

rice wineとの違い

日本酒は、英語でrice wine(米のワイン)と呼ばれることもあります。米から造られる醸造酒で、食事と一緒に楽しむ点がワインと似ているためで、この呼び方でも通じます。

ただ、製法はワインとは異なることには注意が必要です。ワインは果実の糖分をそのまま発酵させますが、日本酒は、麹(こうじ)による糖化と酵母による発酵が同じタンクで同時に進む「並行複式発酵」という造り方をします。英語ではmultiple parallel fermentation。この違いを知っていると、日本酒好きの海外の方との会話で一目置かれます。

※出典:発音表記はMerriam-Webster、Collins英語辞典。呼称は日本酒造組合中央会(英語名称 Japan Sake and Shochu Makers Association)に基づく。

ワイン 果実の糖 発酵 アルコール 糖をそのまま発酵(単発酵) ビール でんぷん 糖化 発酵 アルコール 糖化のあと発酵 (単行複式発酵) 日本酒 でんぷん 糖化と発酵が同時に進行 アルコール 並行複式発酵 — 世界でも珍しい造り方(multiple parallel fermentation)
ワイン・ビール・日本酒の発酵のちがい。日本酒は糖化と発酵が同時に進みます。

はじめての相手に一言で伝えるなら、次の言い方が便利です。

例文:日本酒の説明

Sake is a traditional Japanese alcoholic drink brewed from rice.

日本酒は、米から醸造される日本の伝統的なお酒です。

「地酒」は、craft sakeregional sakeと表現できます。地酒とは、各地の中小の蔵が土地の米や水、技術で醸す個性豊かな日本酒のこと。地元だけのお酒という意味ではなく、全国の造り手の酒を含みます。クラフトビールに親しんだ海外の方には、craft sakeがイメージしやすい言葉です。

銘柄を伝えるだけでは日本酒の味は伝わらない

次は、中身の伝え方です。ワインは「シャルドネ」「カベルネ」など品種名から味の傾向がつかめますが、日本酒の銘柄名は造り手の思いや土地の名前から付けられることが多く、名前と味が結びついていません

これは日本人にとっても同じで、飲んだことのない銘柄なら、名前を見ただけで味を言い当てるのは難しいものです。

ワインと日本酒の名前の違いの図解。ワインは品種名(シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン)から味の傾向がある程度つかめるが、日本酒の銘柄名(天の川、結人、一歩己)は造り手の思いや土地の名前などから付けられることが多く、名前と味が結びついていない。
ワインは品種名から味を想像できますが、日本酒の銘柄名は味と直接は結びついていません。

だからこそ、海外の方に紹介するときも、銘柄名をローマ字で伝えて終わりにしてしまうと、味が伝わりません

伝わらない例

This is Zaku.

銘柄名と純米・吟醸などの種類だけでは、どんな味なのかが伝わりません。日本酒に詳しくない方であれば、日本人でも味の見当がつかないのは同じです。

伝わる例

This is Zaku — dry and crisp, with a clean finish.

短い一言でも、味の方向性が分かれば相手は自分の好みと照らして楽しめます。

完璧な英文を作れなくても、dry(辛口)、fruity(果実のような香り)といった味の手がかりを2〜3語添えるだけで、味のイメージがしやすくなります。

日本酒の味わいを英語で伝える基本の6単語

日本酒の味わいを伝える英単語は、対(つい)で覚えると使いやすくなります。次の3組6単語があれば、大半のお酒はおおまかに説明できます

dry sweet
辛口 ⇔ 甘口

甘さの軸です。dryは「甘くない」という意味で、香辛料の辛さ(spicy)とは別物です。

light rich
軽快 ⇔ 濃醇

ボディの軸です。lightは淡麗ですっきり、richはコクがあり飲みごたえのある味わいを指します。

crisp smooth
キレのある ⇔ なめらか

口あたりと後口の軸です。crispは後口が締まる印象、smoothは角のないなめらかさを表します。

たとえば淡麗辛口なら「dry and light」、コクのある旨口なら「rich and smooth」。2語の組み合わせで味の位置が伝わります。ワインと共通の語彙なので、海外の人にも伝わりやすい表現です。

6単語を覚えて組み合わせるだけで、大まかな説明ができるようになります。

辛口 dry 甘口 sweet 濃醇 rich 軽快 light dry & rich コクのある辛口 sweet & rich 濃厚な甘口 dry & light 淡麗辛口 sweet & light 軽快な甘口 2つの軸を組み合わせると、味の位置が言葉で伝わります
辛口・甘口(横軸)と軽快・濃醇(縦軸)でつくる味の座標。
「辛口=甘くない」ではない

dry(辛口)と伝えると、甘さゼロのお酒だと思われることがあります。実際は米から造るため、辛口でも米由来のふくらみやほのかな甘みを感じます。一言添えると、より実際の味に近づきます。

“Dry” doesn’t mean there’s no sweetness at all. Because sake is made from rice, even a dry one often has a gentle roundness and a hint of sweetness.

日本酒の香りを英語で表す言葉

日本酒の香りは、大きく4つの系統に分けると英語で表しやすくなります。代表的な言葉を知っておくと、「どんな香り?」と聞かれたときに伝えやすくなります。

果実系 fruity apple, pear, peach, melon りんご・洋梨・白桃・メロン 吟醸酒に多い、華やかな香り 花系 floral floral, honeysuckle 花のような香り 華やかで軽やかな印象 米・穀物系 rice & grain steamed rice, rice flour 炊いた米・米粉 純米酒に多い、旨みのある香り 熟成系 aged caramel, honey, roasted nuts カラメル・蜂蜜・ローストナッツ 熟成酒に出る、複雑な香り 日本酒の 香り
日本酒の香りは、大きく4つの系統に整理できます。

使い方はかんたんです。自分のお酒がどの系統に近いかを選び、その系統の言葉を1〜2語使うだけで、香りの印象が伝わります。

香りを英語で伝えるときは、notes of 〜(〜のような香り)、hints of 〜(ほのかに〜の香り)という言い回しが便利です。たとえば「notes of apple and pear」のように使うと、飲んだことのない相手にも香りのイメージが届きます。

例文:香りの説明

This sake has notes of apple and pear.

このお酒は、りんごや洋梨のような香りがします。

とくに吟醸酒に多い華やかな香りは「吟醸香(ぎんじょうか)」と呼ばれ、りんごやバナナのような果実の香りとして感じられます。これは発酵中に酵母が生み出す香りで、英語では「a fruity, ginjo-style aroma」のように紹介できます。

※出典:吟醸香の成分(カプロン酸エチル=りんご様、酢酸イソアミル=バナナ様)は灘の酒用語集、SAKE Streetほかに基づく。

日本酒の温度・飲み方を英語で伝える表現

日本酒ならではの魅力である温度の楽しみ方も、英語で案内できるようにしておきましょう。じつは、1つのお酒を混ぜものなしで冷酒から熱燗まで幅広い温度で楽しむのは、世界的にも珍しいと言われます。ワインやビールにも温めて飲む方法はありますが、多くは何かを加えたり割ったりする飲み方です。この幅広さは、海外の方にとって新鮮な体験になります。

chilled 冷酒 約5〜15℃ 冷やして room temp. 常温 約20℃ 日本酒用語では「冷や」 gently warmed ぬる燗 約40℃ 旨みが開く hot 熱燗 約50℃ しっかり温めて
日本酒は冷酒から熱燗まで、幅広い温度で楽しめます。
chilled(冷酒/約5〜15℃)
冷蔵庫で冷やした状態。Served chilled.(冷やしていただきます)。吟醸酒や生酒(加熱処理をしていないお酒)に向く飲み方です。
room temperature(常温/約20℃)
Served at room temperature. 日本語の「冷や」が常温を指すことは、日本人でも混乱しやすいところです。
gently warmed(ぬる燗/約40℃)
Gently warmed to bring out the umami.(旨みを引き出すためにぬるめに温めて)。旨口タイプの魅力が伝わる温度帯です。
hot(熱燗/約50℃)
Served hot. しっかり温めた状態。atsukanという日本語をそのまま添えて紹介するのもおすすめです。

温度による変化は、次の一文で伝えると便利です。

例文:温度の説明

This sake changes its character when warmed.

温めると表情が変わります。

一本で二つの楽しみ方を提案できるのは、日本酒ならではです。

とくにコクのある辛口のお酒は、燗にすると魅力が増します。ぬる燗(約40℃)では旨みがふくらみ、熱燗(約50℃)にするとキレが際立ちます。英語では「This rich, dry sake is delicious warmed.(このコクのある辛口は、燗にするとおいしいです)」のように紹介できます。

日本酒の英語に関するよくある質問(FAQ)

Q. 「地酒」は英語でどう言えばよいですか。

craft sakeやregional sakeが使えます。地酒は「地元だけのお酒」ではなく、各地の中小の蔵が個性豊かに醸す日本酒を指す言葉なので、全国の地酒をまとめて表すときはこの言い方が実態に合います。特定の産地を強調したいときだけ、sake from Mie Prefecture(三重県のお酒)のように地名を添えると具体的に伝わります。

Q. 辛口はdryと訳して問題ありませんか。

問題ありません。ワインでも甘くないことをdryと表現するので、そのまま通じます。注意したいのは、英語ではdry(甘くない)とspicy(ピリ辛)はまったく別の言葉だという点です。日本語の「辛口」はどちらの意味にもなりますが、日本酒の辛口は、甘くないという意味で必ずdryを使います。うっかりThis sake is spicy.と言うと「ピリ辛の酒?」と誤解されるので注意しましょう。なお日本酒は米から造るため、辛口でもほのかな甘みがあります。even a dry one often has a hint of sweetnessと添えると、より実際の味に近づきます。

まとめ|日本酒を英語で説明するコツ

日本酒の英語表現は、完璧でなくてもdryやfruityといった一言を添えるだけで、味わいのイメージは伝わります。海外の方への贈り物やおもてなしの機会に、ぜひ今回紹介した英語表現を使ってみてくださいね。

義侠屋では、全国の蔵元から仕入れた個性豊かな地酒を取り扱っています。「海外の方へのお土産にどれがいい?」といったご相談も歓迎していますので、お気軽にお立ち寄りください。

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